獣医師が動物病院の平均料金表を公開!ペット初心者の治療費の不安を解消します

ペット

動物病院の料金について疑問に思ったことはありませんか?

『動物病院に病気で受診したら費用はどれくらいかかるの?』
『動物病院で高い費用がかかったけどこれって普通なの?』
『他の動物病院だったらもっと安かったのか、高かったのか?』


実は、このお記事をお読みいただければ、動物病院へ初めて行く人でも費用に関する全ての相場や平均が分かるようになります!

なぜなら、動物病院で長年働き、勤務する病院だけでなく知り合いの動物病院、紹介先の大きな病院の費用について知り尽くしているからです。

また、高いと思われがちな動物病院の費用の根拠をお伝えし、納得した上で治療を受けて頂きたいと考えるようになったため、業界の裏側も含めてお伝えします。

目次

1.動物病院の費用についての疑問5つ

1-1.病気だとどれくらいかかるのか

ざっくり言うと、一回の診療費用の全国平均犬では10,857円猫では9,352円です。(アニコム家庭動物白書2018より)

病気や重症度によって、診療費用は全然ちがってくるのですが、動物病院へかかる際には、一つの目安になります。

1-2.動物病院の費用の構成はどうなっているのか

動物病院の主な費用の構成は、診察料検査料(血液検査など)、治療費(飲み薬、注射や点滴)です。

その他、お薬の処方料、調剤料などの諸経費や関連ケア用品料(エリザベスカラー、療法食など)がありますが、費用のほとんどを占めるのは、検査料や治療費になります。

治療に手術が必要な場合には、高額になってしまいます。詳細は、以下で解説しますね。

1-3. 動物病院の費用はどのように決まっているのか

動物医療は自由診療であるため、それぞれの動物病院で独自の基準で決められます。要は自由に決められるということですね。

小規模な動物病院なら院長の裁量で判断されることが多いです。
原価、人件費や手間の時間、その地域での価格帯、経営方針などを総合的に判断して決められます。

ただし、高い費用に対して治療効果や患者さんの納得が得られなければ、その患者さんはまた来院してくれないため、病院は立ち行かなくなってしまいます。

特別なお薬を使う治療や特殊な医療機器を使う手術の場合には、原価自体が高いので高くなりがちです。

1-4.なぜ高いと言われることが多いのか

理由1:よく言われますね、ほとんどの方がペットの健康保険に入っていないため、ヒトの医療の請求額と比べてしまうからでしょう。(注:ペット保険に加入した方が良いかは別問題ですが

また、薬や検査機器の原価、検査や治療を行う人件費も請求額に含まれた値段なので、病院の利益は意外と多くはなかったりもします。

実際、ペット保険に入っている場合に比較すると、驚くほど安くなります。

理由2:また、薬や検査機器の原価、検査や治療を行う人件費など全てが含んだ請求額になっていることです。病院の利益は意外と多くはなかったりします。

実際、レントゲン装置やエコー検査装置は、高級車並の費用がかかることがあり、いい獣医療を提供しようとすると、どうしても値段は上がってしまうことがあります。

採血や点滴なども看護師さんの保定が必要なことがほとんどなので、獣医療には何をするにも人手が必要です。

1-5.なぜ病院ごとでばらつくのか

自由診療であるため、動物病院ごとで独自の設定をするからです。

また、地域差もあり、都会と地方では都会の方が高い傾向にあります。

病院の方針が色濃く反映され、原価が高いお薬の利益を少なめにして提供する代わりに、原価が低いお薬の利益を大目に上乗せする場合もあります。

その逆や、全体を平均して価格設定することもあります。

このようにして、ばらつきが出てきます。

2.よくある病気の治療費の例

動物病院に病気でかかると、病気ごとや軽症か重症で費用はずいぶん変わってきます。

イメージしてもらうために、よくある病気で来院された場合に、モデルケースを示しますね。

※動物の体重などでも治療費が左右されるため、以下のモデルケースは全て小型犬という設定にします。猫の場合は小型犬とほとんど変わらないことが多いので、同様の費用と考えて大丈夫です。

2-1.一般的な皮膚炎

日常の臨床現場では、皮膚の病気を見る機会は多いです。
犬でよくあるアレルギー性皮膚炎や細菌性皮膚炎を診察した場合です。

診察料    1000円〜(税別、以下同様)
皮膚検査料  500円~
お薬代    1500円~

合計 3000円~

2-2.外耳炎

外耳炎もよくある病気の代表例です。
耳をかいたり、耳アカが多い場合には、早めに受診しましょう。

診察料  1000円〜
外耳処置 1000円〜
耳垢検査 500円〜
お薬代  2000円〜

合計 約4500円~

2-3.嘔吐と下痢(軽症)

これまた、多いですね。
日々の診察で、ほぼ毎日のように遭遇します。
軽症であれば、いいのですが。

診察料  1000円〜
糞便検査 500円〜
注射代  1000円~
お薬代  1500円~

合計   4000円~

2-4.嘔吐と下痢(重症)

嘔吐や下痢が重症の場合には、命に関わります。
そのため、いろいろな検査が必要ですし、入院治療や時に手術も必要なため、高額にならざるを得ません。

診察料      1000円〜
糞便検査     500円〜
血液検査     5000円~
腹部エコー検査  3000円〜
点滴代      2000円~
注射        1000円~
※場合により入院費

合計       約10000円~

2-5.手術が必要な病気:皮膚の腫瘍

手術が必要な場合の費用って、手術を受けたことがなければ、予測がつかないですよね。
なんとなく、高そうというイメージを持っていると思いますが、やはり動物病院の費用の中で最も高額な費用になります。

なぜなら、手術の執刀にかかる技術料も高いのですが、手術を行う前の検査費用や麻酔管理費用、点滴と注射、入院費用を全て含めた金額を合算して請求されるためです。

以下で、いろいろな手術の技術料の平均を示してますが、経験的には、入院などの諸経費を含めた場合には手術の技術料の2〜3倍以上が最終的な請求になる事が多いように思います。

比較的よくある例として皮膚の腫瘍を手術で切除した場合の例です。

診察料                  1000円〜
細胞診検査代               1000円~
術前検査として血液検査          5000円~
場合によりレントゲン検査やエコー検査など
麻酔費用                 5000円~
手術費用                 10000円~
注射、点滴、入院など術後管理費用     5000円~
病理検査費用               5000円~
退院時のお薬代              1000円~

合計                   33000円~

3.動物病院の各種費用の平均金額一覧(手術を除く)

動物病院で、実際にかかる各種検査や治療の平均金額を表にまとめました。

こちらにある項目で、一般診療の90%近くをカバーしています。(参考資料は平成27年版の日本獣医師会が行った調査結果です。)

ご覧いただいた上で受診して頂くと、動物病院での費用がイメージしやすくなります。

検査費用のみで1万円を超える場合は、詳しい血液検査を行った時くらいです。
治療費のみで1万円を超える場合も、手術や入院治療くらいです。

<ひとり言>
検査費用や治療費が合算されて請求されるので、保険が効かない場合には、高額で驚くことも多いです。請求する立場としても、高いなあと思うことは多いので、高額な場合には診察料を独断と偏見で割引きしてしまいます(笑)。

3-1.診察料

いうまでもなく最低限かかる基本料金です。

初めてその動物病院へ行く場合には、初診料が取られます。

同じ病気で継続でかかる場合には再診料がかかります。

違う病気の場合には、再診料ではなく、診察料や再初診料といった名目になります。

初診料1386円
再診料726円

3-2.検査料

血液検査

血液検査における各種項目の平均を示します。

犬で病気を疑う場合には、CBC検査と生化学検査を同時に行う事が多いです。

費用としては、採血料+CBC検査費用+生化学検査費用となり、平均7000円〜となりますが、やや安めに見積もってある気がします。

病院によっては、採血料が無料だったり、明細には無くとも血液検査料に組み込まれています。

採血料727円
CBC検査1,864円
生化学検査(スクリーニング)4,625円
フィラリア抗原検査2,113円
FeLV/FIV検査2,813円
甲状腺ホルモン検査4,313円

よくやる検査

毎日のようにやりますね。
簡単な検査ですが、これだけで病気がわかることも多いですよ。

糞便検査(直接法)737円
尿検査料1,432円

重症の場合に行う検査

緊急時や重症の場合に、血液検査と組み合わせて、以下の検査を実施する事が多いです。

レントゲン検査3,931円
心臓エコー検査3,698円
腹部エコー検査3,204円
心電図検査2,521円
血圧測定1,139円

皮膚科検査

日常診療では、皮膚科の診療をする事が割と多いです。

他に比べて、特殊な皮膚病を除き、特に高額な検査はありません。

被毛検査862円
掻爬検査951円
ウッド灯検査743円
細胞診検査2,656円

眼科検査

一般診療レベルでは、高額な検査はありません。

ただし、以下の検査を複数組み合わせると、合計としてやや高くなります。

フルオレセイン染色1,099円
シルマーティア1,160円
眼圧測定1,575円
スリットランプ919円
眼底検査1,155円

3-3.治療費(手術を除く)

日常診療で、毎日のように行う治療を一覧にして示します。

治療費のみなら、1万円を超えるような費用は通常かかりません。

手術や特別なお薬や長い入院費用を除けばですが。

注射料

吐き気止めや下痢止め、抗生剤などを注射することは毎日行っています。

多くの場合、皮下注射ですね。

皮下注射1,425円
筋肉注射1,433円
静脈注射1,812円

輸液料

動物の場合には、皮膚と筋肉の間のスペースに点滴を入れる皮下輸液(点滴)がよく行われます。

重症の場合には、入院していただき血管確保後に静脈輸液(点滴)を行います。

皮下輸液1,952円
静脈内輸液2,999円
血管確保2,037円

内服薬

参考にしている日本獣医師会の調査結果では、調剤料としか記載してないので解釈の余地がありますが、処方料、飲み薬そのものの値段、薬の分包料などの手間賃を全て含めた費用と考えます。

内服薬もやすい薬から高い薬まで千差万別ですが、経験的にお薬を2種類以上出すことも多いので、ざっくり平均すると確かに1日200円くらいは納得します。

調剤料(内用)249円

その他

日常ケアでもあり、治療でもある項目です。

爪切り725円
肛門嚢絞り739円
外耳処置1,256円

4.動物病院の主な手術の平均金額一覧

一般の病院で行われる事が多い手術を、参考資料から抜粋して示します。

何と言っても高額な費用がかかるのが手術です

身近な手術として、去勢手術や避妊手術があります。

万が一、手術が必要な病気になった場合に、おおよそどれくらいの費用がかかるのか、心の準備として見てあげて下さい。

手術が必要な病気にならないのが一番ですけどね。

※以下の表では10kgの犬の手術技術料のみの費用を示しており、麻酔料、注射料、点滴料、入院費などは含まれていません。そのため退院までの費用総額は、手術料の2〜3倍になることが多いです。

4-1.麻酔料

手術をするためには、全身麻酔が必要です。

また、麻酔管理は安全に手術を行うためには非常に重要です。

診療明細には手術料に含まれていることもありますし、麻酔料として別記されることもあります。

鎮静は、短時間で終わる処置やどうしても手が付けられないような攻撃性がある動物に対して使用します。

鎮静3,326円
全身麻酔10,020円

4-2.避妊、去勢

多くの方が実施する手術が、メスの避妊手術やオスの去勢手術ですね。

参考資料にも記載されている平均値を示しますので、目安にして下さい。

手術の技術料のみの費用になり、犬の場合は10kgの子を基準にしてあります。

去勢手術

12,652円
17,675円

※犬で多いのですが、精巣が陰嚢の中にない子がいるため、その場合には手術方法が変わるため、やや高くなります。

潜在精巣(皮下)20,568円
潜在精巣(腹腔内)28,500円

避妊手術

猫(卵巣切除)19,833円
猫(卵巣子宮切除)20,986円
犬(卵巣切除)26,780円
犬(卵巣子宮切除)27,413円

4-3.一般病院で頻度の多い手術

よくある手術の費用の平均を日本獣医師会の参考資料を引用して記載します。

以下のいわゆるメジャーな手術以外を実施することは、一般の病院ではほとんどないです。

いわゆる、マイナーな手術や高度な手術の場合には、専門病院や大学病院へ紹介します。

メスに多い手術(避妊手術をしてないと高確率でなります!)

避妊手術をしていないメス犬に非常に多い手術です。

予防できる病気なので早期の避妊手術がオススメです。

乳腺腫瘍部分切除25,858円
乳腺腫瘍全切除43,062円
子宮蓄膿症41,131円

消化器系の手術

異物と言って、消化できないものを食べてしまうと手術で取り出さないといけません。その場合に、よく実施する手術です。

胃切開38,129円
腸切開38,750円
腸切除、吻合46,397円

泌尿器系の手術

膀胱結石の摘出手術をするために、膀胱切開を実施する事が多いですね。

膀胱切開36,898円
膀胱腫瘍切除 45,714円
腎臓摘出49,150円
尿管切開44,309円

整形外科の手術

以下の4種類の手術で、整形外科の症例9割をカバーできると言われます。

橈尺骨骨折48,750円
大腿骨頭切除43,770円
膝蓋骨脱臼45,309円
前十字靭帯断裂(関節外法) 47,984円

ガンなどの腫瘍でよくある手術

長く生きる子が多いので、高齢になると腫瘍の発生率が高くなります。

そのため、高齢の子で以下の手術を実施する機会が多いですね。

体表腫瘤切除19,789円
肛門周囲腺腫30,867円
脾臓摘出43,510円
精巣腫瘍27,107円
断脚(前肢)44,235円
断脚(後肢)45,813円

眼科の手術

目の手術を行うこともあります。

獣医はいろんな手術が出来ないとダメなんです(笑)。

眼球摘出30,863円
眼瞼腫瘍切除20,898円
角膜潰瘍、損傷 18,850円
チェリーアイ22,256円

耳の手術

耳の手術も行います。

ただし、全耳道切除の手術は合併症が怖い手術です。

耳血腫17,874円
垂直耳道切除 34,688円
全耳道切除•鼓室胞切開47,062円

おしりの病気の手術

会陰ヘルニアという便が出にくくなる病気の手術が多いです。

会陰ヘルニア43,510円
肛門嚢切除32,201円

いろんなヘルニア

いろんなヘルニアの手術があります。

臍ヘルニア 19,460円
鼠径ヘルニア 28,563円
横隔膜ヘルニア 47,259円

肝臓、胆嚢の手術

難易度が高い手術です。

高度な医療施設で実施されることが多いですね。

肝葉切除50,572円
胆嚢切除54,315円

5.予防接種の金額の平均一覧

ありがたいことに、日本獣医師会が公開している参考資料には、いろんな予防接種の費用も記載されているのでお示しします

いつもの動物病院の価格と比べて、どうでしょうか。あまりに高い場合には、考え直した方が良いかもしれません。

その他の重要な予防として、フィラリアやノミダニがありますが、信頼性のある情報源を見つける事ができませんでした。

狂犬病予防接種2,944円
犬混合ワクチン5種、6種6,388円
犬混合ワクチン8種、9種、10種8,180円
猫混合ワクチン(FeLVを含まない)4,474円
猫混合ワクチン(FeLVを含む)6,514円

6.動物病院の費用を安くする方法

6-1.ペット保険

ペット保険に加入すると、契約プランに応じて安くなります。

ただし、月々の保険料の支払い、通院回数の上限や手術費用の上限もあり、人間の健康保険ほど手厚くない事が多いです。

ペット保険が入るべきかどうかについては、また別記事を書きますね。

参考までに、ペット保険についてわかりやすく解説してくれるお気に入りの動画のリンクを貼ります。

https://www.youtube.com/watch?v=uAu5lYvwqo0

6-2.助成金

勤務している地域では、犬猫の避妊手術や去勢手術をした場合、申請が必要ですが助成金の補助があります。

数千円程度が交付されるありがたい制度です。

お住いの自治体や手術を受ける予定の動物病院に軽く聞いてみると良いでしょう。

6-3.裏技!超かかりつけの病院にする

動物病院は客商売の部分もあるため、何年も(何十年も)来てもらっている飼い主さんは大切なお客さんになります。

個人経営の動物病院では、いつも来てもらってるし今回はちょっと割引こうかという気持ちは芽生えやすいですよね。

昔からの超リピーターの方で、多頭飼育をされている場合は、病院の売り上げに貢献してもらえるので、とてもありがたい存在です。正直なところ商売なので、お金の面も重要です。

こういうことは、あまり言わない方が好感度が高いと思いますが、自由なので言っちゃいます(笑)。

あとは、院長先生と、昔からの友達とか仲が良いからなんていう理由もありますが、あくまで裏技として紹介しました。

6-4.予防できる病気や事故を予防する!!

最も重要です。ワクチン、フィラリアなどの基本的な予防は多くの方がすでにされていると思います。

ただ、避妊去勢手術は、抵抗がある方も少なからずいますが、将来の病気を高率で予防してくれます

特に、メスの場合は、乳がんや子宮蓄膿症という命に関わる病気も予防できるので早期予防がオススメです。

また、事故は防げます
近年多いのは、トイプードルに代表される小型犬の骨折です。抱っこやテーブルから落ちただけで、小型犬は簡単に骨折します!

誤嚥や誤食も防げます
内視鏡や開腹手術になることも多く、サークルなどで囲いを作る、放し飼いにしないなどの工夫をすれば何万円(10万以上も)もする費用がかかりません。

7.動物病院の費用についてのQ&A

7-1.費用が不安な場合にどうしたらいいの?

病気でかかる場合には、この記事の一番はじめで示したように平均1万円がかかります。
1万円は、持っていくようにしましょう

高額な費用がかかる検査や治療は必ず事前説明があると思います。

高額になるのは主に検査や治療であるため、獣医さんが検査を始める前に費用の概算や予算を伝えると良いでしょう。

重症度によりますが、『今日は絶対見ておきたいこの検査だけにしましょう』や『重症なので、費用は今日ある分で良いので十分な検査をさせてください』と対応することが多いですね。

最近では、クレジットカードに対応している動物病院も多いので、事前に確認しておくとあわてなくて済みますね。

7-2.万が一、払えない場合どうしたらいいの?

できる限り、この事態は避けたいですね。

ただし、数万円以上の高額な費用は主に手術や入院する重症例であるため、いきなり費用の同意を得ずに手術するなんてことはあり得ません

その場で払えない場合、ある程度の費用なら、ちゃんと理由を説明することと、翌日に払うなどの期限を伝えてもらえば、後日の支払いに対応してくれることが多いですよ。

注意点としては、明らかに重症そうなのに、手持ちが5千円もないと、支払いが大丈夫かなと不安になり、要注意人物リスト入りすることもあります。

残念ながら、動物病院での好意につけ込んで、踏み倒す人がいるためです。これ犯罪なので、ダメ、絶対。
獣医をやっていて、いろんな意味でやるせないことの一つですね。

7-3.数十万以上のかなり高額な治療費がかかることもあるの?

はい、あります。

大学病院や高度医療センターなどの二次診療施設での手術を行なった場合に20〜30万以上かかるケースがほとんどです。

心臓の手術では、3桁を優に超えます。

高度な検査(CTやMRI)が必要だったり、特殊な器具や装置を扱うため高額にならざるを得ないのです。

まとめ

  1. 動物病院の料金の疑問5つ
    診療費用の平均は約1万円
    診療費用の内訳は、主に診察代、検査代、治療費
    価格は自由診療のため、自由に決められている
    費用が高いのは、保険がきかない、加入していないことが大きな要因
    病院で料金がバラつくのは、自由診療であり、経営方針が反映されるから
  2. よくある病気の治療費
    軽症であれば数千円で済むことも多い
    重症であれば、検査代や治療費、時に手術も必要なため、1万円を大きく超えることが多い
  3. 動物病院の各種費用の平均金額一覧(手術を除く)
    手術や入院を除けば、単独の項目で1万円を超えることは少ない
    ただし、よくやる検査の一つの血液検査は1万円を超えることも
  4. 動物病院の主な手術の平均金額一覧
    手術の費用単独では10万円を超えることは少ない
    麻酔費用、入院費用、注射や点滴代などの費用が総合されるので、合計として10万円を超えるような金額になってしまう
  5. 予防接種の金額の平均一覧
    かかりつけの費用と比較して頂き、ぼったくられていないかを確認してください。
  6. 動物病院の費用を安くする方法
    予防が最も重要!!防げる病気や事故を防ぎましょう!!
    ペット保険はオススメしない