ワンちゃんのつめ切りで悩んでいませんか?
『どんな風に切れば…、嫌がる時には…、初めてだけど…、出血したら…』
実は、この記事で紹介する方法を実践すると、爪切りに関するお悩みが全て解消さえ、初心者でも安心してお家で爪切りを行うことが出来ます。
なぜなら、動物病院で働く獣医師として、毎日の様につめ切りを行って学んだコツを紹介するからです。
この記事では、オススメのつめ切り方法だけでなく、つめ切りをする前の準備や嫌がる子への対処方法、さらにつめ切りに関連する色々な質問にお答えします。
記事を読み終えると、今後つめ切りのことで悩むことは一切なくなり、自信を持ってつめ切りをすることが出来ます。
目次
1.そもそもなぜ爪切りをした方が良いのか、自分でつめ切りができるメリット
爪が折れる、引っ掛ける事が少なくなる
当たり前ですが、爪が伸びていると、ちょっとした隙間に挟まってしまったり、タオルや布などに引っ掛かかりやすくなったりします。
最悪のケースとしては、爪が折れてしまう、特に根元から折れてしまうと出血がなかなか止まらない事があり動物病院での対処が必要となります。
ワンちゃんにとっては痛みも出てくるので攻撃的になってしまったり、飼い主さんも慌ててしまう事が多いです。
適切な処置をすればまず問題無いのですが、それが夜中に突然起こることもあるので、慌てて空いている病院を探すことになります。
もちろん、夜も対応してくれる動物病院がある地域にお住いの方はそれで良いのですが…。
そうでない場合は非常に困った事態になりかねません。
爪の食い込みを防ぐ事ができる
実は、犬の爪は真っ直ぐ伸びるというよりはややカーブして伸びます。
そのため、伸びすぎると肉球に突き刺さる事があります。
その様な状況になってしまったら、ギロチン型のつめ切りで爪を切り、刺さっている爪を抜きます。
出血する事もありますし、痛みも伴うのでワンちゃんが攻撃的になることもあります。
化膿していることもあるのでその場合はお薬を飲むことをおすすめします。
もし、こうなってしまったら動物病院で対処してもらいましょう。
もちろん、これを読まれている方はこんなことになるまでにつめ切りをしてもらえる方達だと思うのであまり関係ないと思います。
こまめにつめ切りを行い血管や神経が伸びすぎるのを防ぐ
ワンちゃんの爪の中心部には血管や神経が通っています。
爪が伸びると、この血管や神経も伸びていきます。
こまめにつめ切りをしないと、血管や神経も伸びすぎてしまい、適切な爪の長さにするためには痛い思いをして血管や神経も一緒に切るか、長めに爪を残さなければならなくなります。
可愛い我が子には、適切な長さで生活してもらいたいので、こまめに切りたいですよね。
病気の早期発見につながることも
ワンちゃんと普通に接していたら、あまり爪や肉球ってじっくり見たり、触ったりすることって多くはないと思います。
つめ切りがお家でできる場合には、自然とその部分を観察することになり、できもの(腫瘍など)や皮膚病などを早期発見する可能性が高まります。
はじめに異常に気づけるのは飼い主さんなので、お家でできることはとてもメリットになります。
お金の節約
つめ切りを毎回、動物病院やトリミングサロンでお願いすると多くは数百円(500円前後が多いと思います)はかかると思います。
2ヶ月に1回切るとして、一年で6回、さらに平均寿命が15歳とすると90回。500円✖️90=45000円+税で約5万円でしょうか。
これを高いと見るか安いと見るかは、人によって違うでしょうが、自分で爪切りができればこの費用が浮きますよね。
浮いた分を予防や健康診断などより有意義なものに使って欲しいと個人的に思っています。
2.犬の爪の構造を解説
犬の爪切りをするときに爪の構造を知っておくと、より安全に出来ますよ。
これを知っておくと、どこまで切ればいいのか出血しないのかが分かります。
また、どこまで切れば痛くないのかも分かります。
犬の爪は指の根元(爪床)から伸びていきます。
それと同時に血管や神経も爪の中心部から伸びていき、端へ行くに連れて血管や神経は細くなりどこかで途切れます。基本的に血管と神経は同じ長さであることが多いです。
この途切れたところより外側で切ってあげれば、出血もせず、神経もないので痛みなく切れるわけです。
白い爪と黒い爪
白い爪を持つ場合には、ピンク色の血管が透けて見える子が多いので、難易度は低く、初心者向けです。目で見て、どこまで血管が来てるかわかるので、ピンク色の部分よりも外側で切りましょう。
黒い爪を持つ子は、難易度が高めです。よく見ればうっすらピンクから赤っぽく色がついている血管が見えることもあります。また、光に透かしたりすると分かりやすくなることもあります。その様にして目で見えれば簡単なのですが、どうしても見えない子の場合には、少しずつ切っていく必要があります。以下に詳しい方法を説明します。
3.つめ切りをする前の心構え〜勝負はすでに始まっている〜
実は、つめ切りをする前の準備が最も重要です。
なぜなら、ワンちゃんにとってつめ切りをどれだけ怖いものだと思わせてしまっているか、そして嫌がるかによって難易度が格段に違ってくるからです。
実は、嫌がって本気で暴れられると、小さいワンちゃんでもとても大変です。
動物病院ではプロが保定をして体を抑えるので小型犬なら多くの場合は可能ですが、大型犬クラスになると鎮静薬を用いないとできないこともあります。
小さい頃からつめ切りに慣れさせておく、痛い思いをさせて嫌だと思わせない、爪切りの後は褒める、ご褒美のおやつをあげるなどでいい記憶と結びつけてあげることがとても重要です。
4.獣医師が教えるつめ切りの方法
1.保定が重要
つめ切りには保定が重要です。保定とは、自分の体を使って動物を動かない様に固定することを指します。
なぜなら、動いてしまうとどんなに上手い人でもうまく切ることができません。逆に、しっかりと保定されている動物であれば、慣れていなくても簡単に切ることができます。
大人しい子や慣れれば一人で保定をしつつ爪切りをすることも出来ますが、初めのうちはご家族の方に保定しもらいましょう。中型犬以上であれば2人くらいで保定してもらうと安心です。
以下に示す保定法がオススメです。
コツとしては、プロレス技の様に関節を決める様にして持つと良いです。
その他のコツとしては、多少暴れる程度では保定をやめないことも挙げられます。なぜなら、暴れたら放してくれるんだと学習してしまい、その後さらに暴れる様になってしまうからです。
やや暴れた時に、少し力を強めにして大人しくなるまで我慢することが重要です。繰り返すうちに、諦めて、暴れても無駄だなと思ってくれたら勝負ありです。
※動物病院の現場の保定について
保定はとても奥が深くて、職人技な部分もあります。上手い人の保定だと、いろんな検査や処置がとても簡単に行えます。保定が上手い看護師さんは、引っ張りだこです(笑)。
2.少しずつ、角を取るように切る
爪切りの基本のやり方ですが、慣れないうちは少しずつ切ることがオススメです。
なぜなら、血管に当たってしまっても深く傷つける危険性が減るからです。
個人的には、まず安全だろうと思われる長さまでバチンと1回目で切ります。
その後は、角を取るように、もう少し切りすすめていきます。
白い爪と黒い爪でやり方が違うので以下に解説していきます。
3.白い爪の場合:目で確認しながら血管の2〜3mm手前まで切る
白い爪の場合は、ピンク色の血管が透けて見えることが多いので簡単です。
目でしっかりと血管を確認したら、その手前まで切りましょう。
コツは、ギリギリまで切ろうとせず、余裕を持って2〜3mm手前まで切ることです。以下の画像の黄色いラインが目安です。
なるべく短くしたいという気持ちは分かるのですが、もし血管や神経に当たって痛い思いをするとその後爪切りを嫌がる様になることがあるからです。
実際に、昔は爪を切らせたけれども、一度お家で痛い思いをしてから、怒るようになった子が来院されるコトがあります。
4.黒い爪の場合:難易度高め、少しずつ切るしかない
黒い爪の場合は、白い爪とは違い血管が透けて見えないことが多く難易度が高いです。
爪の黒い色素が薄めのワンちゃんでは、ピンク〜赤っぽい血管が透けて見えることがあるので、その場合はそれを目印にしましょう。
また、明るいところやライトを当てると、血管が見えやすくなることもあるので試してみると良いでしょう。
それでも、どうやっても血管が見えない子の方が多いので、ここまでは大丈夫だろうというところから少しずつ切っていきます。
以下に黒い爪切りのコツを解説します。
コツは爪の中心部の見た目の観察です。
爪の中心部が乾いている時には、もう少し切ることが出来ます。
さらに1~2mmずつ切りすすめます。
すると、徐々に爪の中心部が湿っているようになり、中心部の色も濃く黒っぽくなるところがあります。ここでストップです。
これ以上切ると血管に当たってしまい、出血の危険性が高いです。
この見極めが、黒い爪を切る場合の最大のポイントです。
もし一つの爪がうまく切れたら、その隣の爪の長さの目安にすることが出来ます。血管や神経は大体同じ長さまで伸びていることが多いですからね。
ただし、あくまで目安程度にしておき、基本は少しずつ、中心部の変化を見ることが重要です。
6.爪切りの後はご褒美をあげる
晴れて爪切りが終わったら、ご褒美をあげましょう。
オヤツをあげるだけがワンちゃんにとってご褒美ではありませんので、頭を撫でてあげる、声をかけてあげる、遊んであげるなどもとっても嬉しいご褒美です。もちろん、大好きなオヤツでも良いです。また、爪切りの後にご飯でもいいと思います。
要は、爪切りの後にはいいことが待っているということを繰り返し行うことで学習させて爪切りが嫌がらないようになれば勝負ありです。
5.嫌がる時の解決策
0.そもそも嫌がらせないことが重要
前述しましたが、嫌がらせないことが最も重要です。
嫌がる理由としては、性格的なことも大いに関係しますが、過去に痛い目にあってトラウマになったケースや、爪切りが怖いものと覚えてしまっているケースです。
一旦嫌いなものと覚え込んでしまうと、なかなか改善は難しいので、小さい頃から、痛くさせないように、安全な長さでつめ切りをしましょう。
また、つめ切りをした後は必ずご褒美をあげていい記憶と結びつけあげるように学習させることが重要です。
1.他の人にしっかりと抑えてもらう(いい保定)
これが最大のポイントです。必ず誰かにワンちゃんを抑えてもらいましょう。
動かなければ、大人しい子とやる子は変わらないので、しっかりとした保定(動物を抑えること)ができればとてもやり易いです。
仕事柄、爪切りだけでなく、注射をしたりしますが、動く子には出来ないので、看護士さんにしっかりと保定してもらいます。どんなに上手い先生でも、保定がされてない動物に処置をすることはほぼ不可能です。
ちなみに、獣医の世界では、保定8割という格言?があります。
保定がその処置がうまくいくかどうかの8割を左右するというものです。
保定法を詳しく説明すると、すごい文量になりそうなので今回役立ちそうな保定法のイラストを載せます。
コツとしては、プロレスの関節技のように関節を決めることです。
前足であれば、肘を曲げさせないように持つと、手を引っ込めることが出来ないのでブレることが少なくなります。
後ろ足であれば、膝を持つことで足が引っ込めにくくなり、ブレが少なくなります。
2.怒る子、咬んでくる子への対処
どうしても、爪切りが嫌で、攻撃してくる子がいます。
これは、性格的なものだったり、爪切りで以前に痛い思いをしてその防衛本能だったり原因は様々です。
度を越してなければ、エリザベスカラーや口輪をつけることができれば解決できます。
大型のペット用品店や通販などでも売っているので、試してみると良いでしょう。個人的には、ペット用品店で実際にサイズを見て購入した方がいいでしょう。もしくは、かかりつけ病院でカラーを販売していることが多いので、プロに判断してもらうとより確実で、安物買いの銭失いを防ぐことが出来ます。
ただし、それらをつけるのも極度に嫌がる場合は、最終手段の動物病院へ。
3.極度に嫌がる、攻撃してくる場合は動物病院へ
この場合は、是非動物病院へ来てください。無理やりやろうとすると、怪我をしてしまったり、飼い主さんとの関係も悪化するケースがあります。
ちなみに、飼い主さんから離れてしまうと、途端にしおらしくなって、大人しく爪を切らせてくれる子も意外と多いです。ものの1分くらいで全て終わってしまいます。
小型犬〜10kgサイズまでであれば、まず確実に麻酔や鎮静薬を使わずに出来ます。ただし、経験的に、柴犬やW .コーギーは中にはかなり手強い子が稀にいますがので、その場合はやむなく眠り薬(鎮静薬)を使用することがあります。
本人も、うとうとしながら暴れることなく、ものの1分くらいで終わるのでお互いに負担はかなり軽減されます。
4.その他の裏技
- 人を変える
保定してもらう人を変え流ことが有効な場合があります。ワンちゃんは人をよく見ているからです。
お父さんに持ってもらうと大人しくなるケースがあります。いつもと、違う人に持ってもらうといいかもしれません。 - 環境を変える
自宅では、強気な態度をとるワンちゃんがいます。そんな子も、病院では大人しい場合があります。
内弁慶的なワンちゃんもいますので、いつもと違う場所でやってみるといいかもしれません。
また、診察台の上で固まって動かなくなる子もいるので、落ちないように気をつけながら低めの台の上でつめ切りをしてもいいでしょう。
ただし、小型犬は飛び降りたときに骨折する可能性があるので必ず誰かに保定してもらって、低い台(こたつくらいが良いでしょう)でつめ切りを行いましょう。 - 寝起きを狙う
ワンちゃんも寝起きは、動きが鈍く、ぼんやりしていることもあります。その隙に、手早く切るのも手です。
6.出血させてしまった時の対処法と応急処置
0.爪切りは動物病院が開いている時間帯、曜日に行う
慣れないうちは、もし出血させてしまったことを想定して、いつでも駆けこめるように近隣の動物病院が開いている時間に行いましょう。
なぜなら、何があっても、動物病院を受診すれば大丈夫ですから、備えあれば憂いなしですね。定休日や祝日は午前のみしか営業してないところも多いので、念の為検索しておくと良いです。
ちなみに、夜間救急の動物病院で受診が意外と多いのが、爪切り後の出血と聞いたことがあります。
夜間も対応してくれる動物病院は大都市がメインになるため、遠方の方は来院自体難しいかもしれません。
また、お金ではないですが、治療費は別で診察料だけで数千円(5千円以上)はかかるのが基本です。
1.あわてずに圧迫する(最重要)
思いがけず出血すると、焦るものですが、適切に対処すれば、まず大丈夫です。
極端な話、爪から出血して死ぬんだ子は見たことありませんし、まずありえないので、あわてないことがとても重要です。
さらに最も重要なのは、圧迫することです。爪の中心部に血管があるので、そこをティッシュでもいいですし、ハンドタオルのようなものでもいいので、押して圧迫することです。
時間的には長ければ長い程よく少なくとも5分もしくはそれ以上押さえましょう。すぐに出血が止まらなくとも、徐々に出血がすくなることがほとんどです。
注意点として、ワンちゃんとしては痛いポイントを押さえられるわけなので、嫌がって暴れてしまうことがあります。
攻撃的になることもあるため、圧迫することが難しければ動物病院の受診を考えましょう。
2.止血剤があると重宝
動物病院では、爪切り後の出血の処置には、止血剤を使用することが多いです。
勤務先の病院では、クイックストップというお薬を使用しています。出血している部分にこの粉薬をつけてさらにガーゼなどで圧迫すると9割以上の確率で止血できます
。
注意点としては、この止血剤はやや痛がる子もいるので、動かないようにしっかりとした保定が必要です。薬をつける場合には、多めに使った方が止まりやすいです。
しかし、止まったと思って、歩いたり、走ったりした時に薬が擦れて落ちてしまうとまた出血することがあるので、止血して10分以上は安静にしましょう。
3.それでも血が止まらなければ動物病院へ
それでも、なかなか出血が止まらないケースが残念ながらあるのでその場合には、迷わず動物病院を受診しましょう。
特に、ワンちゃんが痛みなどでパニックに陥っていた場合には、自宅での対処は難しいと思います。
また、まれですが爪の根元から折れていた場合には、出血が止まりにくいことが多いため病院で処置をしないと止血が難しいでしょう。
病院に来ていただければ、爪切り後の出血は間違いなく止めれます。
7.よくある質問
- 爪切りの頻度はどれくらい?
一般的には2〜3ヶ月に1回で良いでしょう。ただし、散歩などの運動量や生活環境によります。
個人的なオススメは、長くなってから切るよりは、1ヶ月に1回程度こまめに少しずつ切っていくのが安全に切りやすいと思います。
室内飼いでほとんど散歩に行かない小型犬であれば、2ヶ月に一回程度が良いでしょう。
散歩によく行く中〜大型犬であれば、アスファルトで削れるので、地面につかない狼爪と呼ばれる爪(人間でいう親指の爪のこと)以外は爪切りをしなくて良い子が多いですね。
以下の画像が狼爪(後ろ足にある子もいる)です。 - 爪切りをした方がいい目安はあるの?
あります。足を着いた時に爪が床や地面に当たるようなら爪を切った方が良い長さです。また、歩いている時に、爪が当たる音が目立つようになるのも爪切りをしてあげる目安になります。 - オススメの爪切り道具。止血剤はあるの?
はい、あります。専用の爪切り道具を使った方が安全性は高いでしょう。というか、これ以外は犬の爪切りで使ったことがないので慣れているというのもありますが。
大きめのペット用品店なら置いてありことが多いですし、通販で購入することもできます。
今回、病院の備品を調べてみて、初めて値段を知りました、そんなに高くないのでオススメです。止血剤は、使わない可能性を考えると、ちょっとお高いですが、安心を買えるかもしれません。
以下、動物病院で使用しているものを記載しますね。
小型犬用
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中〜大型犬用
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止血剤
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まとめ
上記の内容を実践していただければ、今後、ワンちゃんの爪切りで悩むことはなくなり、初心者でも安心してワンちゃんの爪切りにチャレンジしていただけます。どうしても不安が残る場合には、動物病院などで実際に爪切りをやってもらいながら教えてもらうこともできますよ。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
- 自宅で爪切りができるメリット
爪が引っかかる、爪が折れる事故を防ぐことができる、手足の病気の早期発見、お金の節約などメリットが多い - 犬の爪の構造
中心部に血管や神経が通っている。ここを切ってしまうと痛いし、出血してしまう。白い爪と黒い爪があり、白い爪は血管が見やすいが、黒い爪は確認できないことが多ため、爪切りの難易度が高い。 - 爪切りをする前の心構え
爪切りをする前に、いかにして嫌なものと思わせないかで爪切りのやりやすさが段違い。小さい頃から、痛い思いをさせない、爪切りの後はご褒美を使っていい記憶と結びつけるよう学習させることが重要。 - 獣医師オススメの爪切りの方法
何と言っても動かさないようにする保定が重要で、これでほぼやり易さは決まる。慎重に端の方から少しずつ切っていく。白い爪は目視しながら血管の2〜3mm手前まで。黒い爪は、中心部の湿り気や色を確認しながら。終わったら、必ず褒めてご褒美をあげましょう! - 嫌がる時の解決策
やはり、そもそも嫌がらせないことが重要。保定のやり方やエリザベスカラーをつけて解決できることも多い。ただし、どうしても難しい場合には動物病院やトリミングサロンへ行きましょう。 - 出血時の対処方法
慌てずにティッシュなどで圧迫しましょう。もしものための止血剤があるとより安心です。徐々に止まっていくことが多いですが、止まりにくい場合や、ワンちゃんが痛がって触ることもできない場合には開いている動物病院を受診しましょう。
夜中に起こってしまうと大変なので、多くの動物病院が開いている時間帯に行うのが安心です。
最初は、慣れないと戸惑う部分もあるかと思いますが、一度身につけてしまえばその後ずっと爪切りをしてあげることができます。いろんなメリットいっぱいの爪切りを是非習得してください。
また、もしお友達のワンちゃんの爪切りで困っている方がいたら、是非アドバイスしてあげて下さい。
この記事が動物とのより良い生活に貢献することを願います。
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