『ウチの愛犬は人間で言うと何歳になるんだろう?』
『犬の平均寿命ってどれくらいなの?』
長く愛犬といると、年をとったなあと感じることがありませんか?
実は、この記事を読むだけで、誰でも犬がヒトでいう何歳なのか、犬の平均寿命、長生きのためにできることが分かります。
なぜなら、8年間、獣医として動物病院で勤務しており、犬の年齢の換算法だけでなく、長生きのためにできることを紹介するからです。
この記事では、
愛犬の年の換算法と早見表、
平均寿命(小型犬と大型犬、犬種による違い)、
高齢の子にできること
をご紹介します。
この記事を読み終えると、愛犬がヒトの何歳か、長生きする秘訣を身に付けることができます。
目次
目次
- 犬の年のとりかた
- 犬の平均寿命は14.0才
2-1:小型犬と大型犬の平均寿命
2-2:犬種ごとの平均寿命
2-3:ギネス記録にのる最高齢の犬 - 高齢の子にできること
- ペットがさいごに教えてくれること
1.犬の年のとりかた
犬が年をとるスピードは、とても早いです。
犬は、
1才で人間の15才、
2才では24才になります。
その後は、ヒトに比べて4倍の速さで年をとるため、
僕たちの1年はワンちゃんにとって4年に相当します。
簡易的に10才を換算すると
10才なら、24+(8✖️5)=64才となります。
以下、計算がいらない早見表です。
小型犬と大型犬では、大型犬の方が早く年をとるので、別にしています。
小型犬 | 大型犬 | |
犬の年齢 | ヒトの年齢にすると | ヒトの年齢にすると |
1 | 15 | 15 |
2 | 24 | 24 |
3 | 28 | 28 |
4 | 32 | 32 |
5 | 36 | 36 |
6 | 40 | 45 |
7 | 44 | 50 |
8 | 48 | 55 |
9 | 52 | 61 |
10 | 56 | 66 |
11 | 60 | 72 |
12 | 64 | 77 |
13 | 68 | 82 |
14 | 72 | 88 |
15 | 76 | 93 |
16 | 80 | 99 |
17 | 84(参考) | |
18 | 88(参考) | |
19 | 92(参考) | |
20 | 96(参考) |
(引用: American Veterinary Medical Association 、American Kennel Club の表を改変)
2.犬の平均寿命は14.0才
日本で飼われている犬の平均寿命は、
14.0 才です。
ただし、小型犬と大型犬、犬種によってもちがいがあるので
体格ごと、犬種ごとの平均寿命について解説していきます。
2-1:小型犬と大型犬の平均寿命
ご存知の方も多いでしょうが、小型犬と大型犬では、
小型犬の方が長生きです。
犬は体重で年のとり方や寿命に差があります。
超小型犬 (<5kg) | 小型犬 (5〜10kg) | 中型犬 (10〜20kg) | 大型犬 (>20kg) | |
平均寿命 | 14.0才 | 13.8才 | 13.3才 | 11.1才 |
体格が違うと最大で3年もちがいます。
実際、診療していても小さいワンちゃんで15、16才はよく見ますし、18才以上の子を見かけることも年に数回はあります。
(平均寿命のデータは最大のペット保険であるアニコム保険が行った2017年度の調査結果を引用しています)
2-2:犬種ごとの平均寿命
実は、犬種ごとでも平均寿命は大きく変わります。
実感として病気が少なく長生きの犬種はミックス犬(雑種)です。
20才に近い長生きさんは、ミックスが多く純血種を見ることはあまりありません。
また、病気にもなりにくいと感じます。
アニコムさんによる調査では、犬種ごとの平均寿命も調べてくれています。
この段落の最後に表を引用してあります。
特に短いのが、
フレンチブルドッグで 11.2 才
ゴールデン・レトリバー 11.0 才
バーニーズ・マウンテンドッグ 9.3 才
となっています。
実感としても、そうですね。
犬種で寿命が大きく違うので、新しく犬を飼う場合には参考にしてくださいね。
以下が人気の犬種の平均寿命の一覧です。
2-3:ギネス記録にのる最高齢の犬
ギネス記録に残っている、もっとも長生きした犬は、オーストラリアで飼われていたブルーイという子です。
なんと、29才5ヶ月まで生きたそうです。
獣医からすると考えられないですが、
きっと大切に飼われていたから長生きしたんでしょうね。
引用:https://www.guinnessworldrecords.jp/world-records/oldest-dog
3.高齢の子にできること
どうしたら長生きができるか、有効な方法があります。
人間と同じですが、病気の早期発見、早期治療です。
そのために、以下をオススメします。
重要と思う物から順に並べてあります。
(※前提として、異常を感じたら早めにかかりつけの獣医へ相談を!)
- 年に1〜2回の健康診断の血液検査
- 週1で体重を測る(いつも一緒にいるとやせても気づけないケースが多い)
- 体のいろんな所を触って異常がないか確認する(しこりの発見など)
- 太らせすぎない(糖尿病などの予防)
- 水の飲む量をチェックする(多いと病気の可能性が高い)
高齢になると、少しずつ進行する病気(心臓病、腎臓病、多くの腫瘍など)が多いので、以上のことすると早期発見いつながります。
4.ペットがさいごに教えてくれること
小さい頃の自分は、獣医になってどんな病気も治せるようになるんだと思っていました。
どんな病気も治せるようになることが、ペットにとって一番いいことなんだと信じていました。
ただ、現実はちがいました。
獣医になっても、いろんな子を病気で亡くし、力のなさを痛感しました。
正直、治療法がない病気も多いことが分かってしまいました。
なんだ、獣医になっても意味ないじゃないかと思いました。
けれど、ずっと悩んでましたが、ペットを飼う意味は僕なりにこう考えています。
ペットも生き物なので、病気になり、そしてかならず死ぬ。
そのことを通じて、僕たちに命の尊さ、一瞬一瞬の大切さを身をもって教えてくれている。
犬の一生は、走るように過ぎ去ります。
彼らは、僕たちに見返りを求めずに、ただ幸せをくれ、いのちについて教えてくれます。
短い一生、ぜひ僕たちも負けずに彼らに愛情と幸せを上げましょうね!!
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