【獣医が解説】猫に花、植物はキホン毒 贈っても、もらってもいけない

Cute ginger cat with bouquet of red tulips. Fluffy pet with colorful flowers. Cozy spring morning at home.
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母の日、
誕生日、
さまざまなお祝いの日に

お花をもらうこと、
贈ることってありますよね。

実は、猫を飼っている人がお花をもらうのは
とてもキケンです。

それは、ねこにとっては
とても多くの種類の花や植物が
毒性を持つからです。

実は、このブログのアイキャッチ画像の
チューリップはめちゃくちゃキケンです❗


今回は、
動物病院で10年間働く獣医師であり、
30代、独身、花を贈ったこともほぼない僕でも
知っている有名なお花の中で
猫飼いさんにとって
贈ってはいけない花、もらってもいけない花
を解説していきます。

参考文献として、
ねこ専門病院の服部幸先生の著書
「猫が食べると危ない食品・植物・家の中の物図鑑~誤食と中毒からあなたの猫を守るために」
を引用しています。

ご家庭のなかで中毒や誤食を起こしやすいモノについて
イラストが豊富で、とてもわかりやすいので
ねこを飼っている方には必読の書と思います。

目次

  • ユリ
  • カーネーション
  • スイートピー
  • チューリップ
  • シクラメン
  • ポインセチア
  • すずらん

1.ユリ

最も多くのねこを死亡させている植物といって過言ではありません。

花や葉っぱ、
花瓶の水をちょっとなめただけでも
命を落とすキケンがあります。

原因として、
ユリ科の植物は
猫に急性腎不全を起こしてしまうからです。

ただし、どんな成分がどのようにして急性腎不全を起こすかは
まだ分かっていません。

そのためもあって、
有効な治療法もないのが現状です。

猫を飼っている人は、
ゼッタイにゼッタイにユリ科植物を
オウチの中に持ち込まないようにお願いします❗

また、化粧品、シャンプーなどに
ユリエキスが使われている製品をみかけることがあり、
個人的には使わないことをお勧めします。

2.カーネーション

カーネーションといえば
母の日の定番ですよね。

だがしかし、
ねこさんにとっては毒性があるんです。
とくに葉っぱがキケンです。

嘔吐や下痢、
皮膚炎を起こしてしまうため
猫を飼っている人は
母の日は別のもので代用しましょう。

3.スイートピー

名曲「赤いスイートピー」で有名なので
僕でも聞いたことがある花の種類です。

可愛らしい見た目や名前とはウラハラに
猫にとっても
そして、人にとっても
毒性があるんです。

猫には、
衰弱やふるえを引き起こしたりしますし、

人には、
麻痺を起こすことがあるそうです。

実はスイートピーは怖いのです。

4.チューリップ

チューリップを知らない人はいないでしょう。

そういえば昔、
小学校の頃、
球根から育てた記憶があります。

このチューリップですが、
実は、
ユリ科なんです。

そう、猫にとって超危険な植物なのです。

とくに球根部分が危険度が高いとされますが、
花も、葉や茎もキケンです。
もちろん、花瓶にいけた水も超危険です。

イギリスでは2018年に、
チューリップを食べてしまった猫の死亡事例も報告されています。

もし、学校で育てたチューリップがあっても
ゼッタイに家に持ち帰らないように。

5.シクラメン

名曲「シクラメンのかほり」で有名ですよね。
というか、僕はそれくらいしか思いつかないのですが。

実は、
球根に多く含まれるサポニンには毒性があります。

クリスマスシーズンに
飾り付けなどで使われることが多いようです。

愛猫家なら、
当然、クリスマスの飾り付けは
植物は無しですよね。

もちろん、
クリスマスの飾りには
細長いもの、口に入れられそうなものは、
誤飲のリスクがあります。

となると、必然的に
クリスマスは質素に過ごすことになるのでしょう。

僕は、
ひとりで質素に過ごすクリスマスのプロなので、
なんとも思いませんが。。。

6.ポインセチア

クリスマスに飾られるそうですが、
一人ぼっちクリスマスのプロには、、、

嘔吐や下痢を猫に引き起こします。

質素なクリスマスをおすすめします。

7.すずらん

鈴蘭のてっぺんを取るで有名ですよね。
映画「クローズZERO」に憧れた時代がありました(笑)

冗談はおいといて、
すずらんも猫に毒性があります。

コンバラトキシンという成分が心臓に有害なためです。

他の植物と同じく、
花瓶にいけてある水にも成分がとけだすため、
どんなカタチでも家には持ち帰らないようにお願いします。

まとめ

今回紹介した花や植物は、
参考文献「猫が食べると危ない食品・植物・家の中の物図鑑~誤食と中毒からあなたの猫を守るために」
の中から、
花にうとい僕(30代男性)でも知っているような有名なものです。

更に詳しく知りたい方は、
こちらの本で勉強していただくことをお勧めします。

ほかにも、ねこさんに中毒を起こす植物は多数ありますし、
まだ獣医の世界でも知られていない、研究されていないものもあると考えられます。

そのため、
猫を飼っている人の基本的な考え方として
花や植物は自宅に持ち込まないことが
ねこに対するやさしさかなと思います。