老犬がぐるぐる回るときの原因、対策、治療法を獣医がわかりやすく解説

Figgy, an aged dog gets a cuddle from an aged carer. Melbourne.
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こんにちは
動物病院で10年働いている獣医師のゆうです。

愛犬がぐるぐる回るようになったとき、

認知症やこわい病気になってしまったのか、
それとも問題ない行動なのか
動物病院に連れて行ったほうがいいのか

悩んでいませんか?


実は、
この記事を読むと
犬がぐるぐる回るときの原因が
誰でも推測できるようになります。


なぜなら、
10年の臨床経験がある獣医師の自分も
特別な検査をするのではなく
飼い主さんへの問診と
犬の様子から
原因を推測、判断しているからです。


この記事では、
愛犬がぐるぐる回るときの原因を
3つのグループに分けて解説をしています。
とくに多い原因の認知症については、
診断法、治療法、予防法、家庭でできること、やってはいけないこと
も紹介しています。

記事を読み終えると
あなたの愛犬が
どんな原因でぐるぐる回っているのかが
推測できるようになります。

また、
ぐるぐる回る行動をなくす、少なくする方法
愛犬にしてあげられること
動物病院につれていくべきタイミング
もわかるようになります。

目次

老犬がぐるぐる回るときの原因3つ

まず知ってほしいのは
犬がぐるぐる回るときの原因には

認知症(痴呆症)
病気(とくに脳)
しっぽを追う行動

3つがあることと、
それぞれの特徴です。

なぜなら、
3つのうちどの原因であるかによって
やるべきこと、治療、対策
死期が近いかどうかも
ぜんぜん違うから。

実際に、
脳の病気であった場合には、
残りの生きられる時間が
平均1ヶ月という報告があり、
僕の経験上、もっと短いこともあるからです。

なので、
この3つうち、
どのグループに入るかの見きわめは
とても重要ですね。

それでは解説していきますね。

①認知症の特徴

犬がぐるぐる回る原因のなかで
最も多いと言ってもよいでしょう。

そもそも犬の認知症自体がとても多いです。


認知症でぐるぐる回る場合の特徴としては、
円を描くようにゆっくり回ることが多いです。
また、
その他の認知症の症状もいくつか
ともなっている
ことが多いです。

後ほどその症状はくわしく紹介しますね。

②病気(脳の病気、前庭疾患)の特徴

犬が円をえがくようにぐるぐる回るとき、
脳の病気や
前庭疾患という
怖い病気が原因のこともあります。

病気の場合の特徴としては、
元気や食欲も落ちてくることが多いです。

脳の病気だと
脳腫瘍が高齢の子では多いですね。
また、中高齢、小型犬では脳炎も多い病気です。

前庭疾患という病気では
急に症状が出てくることが多く、
ぐるぐる回るほかに
目が不自然に動いたり
頭をかしげる様子が見られることが多いです。

③しっぽを追っている病的行動

愛犬がぐるぐる回るときには、
しっぽを追っているかどうかを見ておくのは
とても重要です。

なぜなら、
考えられる病気が円を描くように回るのか
しっぽを追っているかで
考えられる病気がまったくちがうから。



このブログを読んでいる愛犬思いの方であれば
ちゃんと見てくれているのですぐわかると思いますよ。

のちほど、しっぽを追っている場合の病気の原因
を解説しますね。

犬の認知症の見分け方、オススメの対策や治療

それではまず、
ぐるぐる回る原因で
最も多いであろう認知症の理解を深めてもらい、
さらに、
獣医師の僕がオススメする有効な対策や治療を
紹介していきますね。


1. 犬の認知症とは

犬の認知症について、
絶対におさえておいてほしいことを4つ
お伝えしますね。

①そもそも犬も認知症になるのか、
②犬の認知症は多いのか、
③認知症は治せるのか、
④もし気づかず放置するとどうなるのか、

についてです。

①そもそも犬も認知症になるの?

そもそもの話、
犬も認知症になります。

診察室でもよく聞かれますね。

猫もなりますし、
最近の研究では、
その他の長生きする動物(サル、クマ、バイソン、トナカイなど)も
認知症に似た脳の変化が起きることもわかってきています。


②犬の認知症は多いのか?

とても多いです。

なぜなら、
高齢の犬を調査した報告では、

11〜12歳の28%
15〜16歳の68%


で認知症がみとめられたからです。

実際に、
毎日診察をしていても
10歳以上の高齢の子であれば
認知症の症状が出ていることも少なくないです。

個人的には、
脳も年齢とともに弱っていくのは人間でもある意味自然なことなので、
高齢のすべての犬で多かれ少なかれ
認知症、脳の機能がおとろえはじめていると考えています。

③認知症は治せるのか?

残念ながら治すことはできませんが、

症状をなくす、すくなくすること、
進行を遅らすことや予防

はできます❗

なぜなら、脳の老化をとめることは
現代の医学を持ってしてもむずかしいからです。

ただし、
正しい対策、食べ物やサプリなどを適切に与えることで
ぐるぐる回る、夜鳴きなどと言った症状を
なくしたり、すくなくすることは
経験上できます。

実際の経験として
多くの子で
正しい対策をすることで
認知症の症状の完全をおこなうことができています。

④もし気づかず放置するとどうなるのか?

どんどん認知症が進行してしまいます。
すると、
ぐるぐる回る、夜鳴きなどに症状が
もっとひどくなり
一緒に暮らすことが大変に。

なぜなら、
脳の老化現象はなにか対策をしない限り
止まらないからです。

僕の経験では、
認知症の症状が出てから
かなり時間がたって悪化した状態では
治療の反応が思うように行かないことが多く
苦労することが多いです。

実は、認知症も早期発見早期治療が大事。

2.犬の認知症、どんな症状が出るのか

犬の認知症で起こりやすい症状を示しますね。
いろんな症状があるのですが、5つのグループに分けて列挙します。

ぐるぐる回る行動は「活動の変化」というグループに入っていますね。

もし当てはまるものがあれば
次の段落で説明する
かんたんな犬の認知症の診断法を
やってみることをオススメします。


①「見当識障害」:自分がいる環境が理解できない

  • 入口をまちがえ、ドアではないところから出ようとする
  • 徘徊する
  • 部屋のかどや家具の裏にはいりこむ
  • 散歩に行って戻れない

②「社会的行動の変化」:飼い主、同居動物への態度の変化

  • 呼びかけに反応しなくなる
  • 食事の要求をくりかえす

③「睡眠サイクルの変化」

  • 昼間に寝て、夜に活発になる
  • 1回の睡眠時間が短く、夜に頻繁に起きる

④「学習した行動の変化」:今までできていたこと(しつけ、学習行動)ができなくなる

  • トイレの失敗
  • 命令に従わない

⑤活動の変化

  • ぐるぐる回る(円を描くように)
  • ものをずっとなめる
  • 空中や物体をみつめつづける
  • 攻撃的になる
  • ほえることが多くなる
  • 刺激に対して反応が弱い
  • ずっと寝ている
  • いろんなものへの興味がなくなる

3.かんたんな犬の認知症の診断方法

自宅でかんたんに
しかも2分でできる
犬の認知症の診断のチェックシートがあります。

以下にリンクを記載しますね。

内野先生という方が作成された方法で、
内野式100点法といいます。

10個の簡単な質問に点数をつけてもらい、
100点中、50点以上で認知症と診断されます。

内野式100点法

https://blog.nagoyamirai.jp/wp/wp-content/uploads/2017/08/fb0eb15ddb3cd81100d8a072a9297825.pdf

時間もかからないですし、
一度はかならずやってくださいね。

4.認知症のときにやってはいけないこと

犬の認知症の治療法を説明する前に
ゼッタイに知ってほしい、
認知症がより悪化してしまうことがあります。

もし愛犬が認知症になったら
ゼッタイにしからないでください❗

なぜなら、
認知症になると
脳が本来持つ柔軟性が失われるため
ちょっとしたストレスにも耐えられなくなります。

すると、
しかられるというストレスが
脳へ負担をかけることになり
認知症の進行、悪化を起こしてしまいます。

確かに、犬が認知症になると
夜鳴きなどの人にとって不都合な行動が増えてくるので
つい、しかって何とかしようという気持ちは
仕方のないことでしょう。

ただ、
認知症の対策としては
しかることは逆に悪化を起こすことなんだと
知っていれば防ぐことはできますよね。

5.犬の認知症の治療法(サプリ、フード、脳トレ、家でできる対策)

もし愛犬が認知症になっても
できることは4つもあります。

①栄養療法
②環境への配慮
③脳トレ
④お薬

です。

厳密には認知症を治すことはできないのですが
ぐるぐる回る、夜鳴きなどの症状をやわらげたり、なくすことも
できます。

専門的な研究などで効果が認められているもの、
僕の経験上でも効果があったものを中心に
紹介しますね。

もちろん、
認知症も一種の病気ですから
獣医さんと相談しながら最善の治療法を選ぶのがベストでしょう。

①栄養療法(認知症対策のサプリメント、フード)

もっともオススメです。

抗酸化成分入りのフードやサプリは、
認知症の原因の1つである
脳の酸化ストレスをやわらげるはたらきがあります。



なぜなら、
かんたんに始められ、
副作用などのデメリットもきわめて少なく
何より効果も認められているからです。

日常の診察では、
認知症の症状の夜鳴きで相談を受けることが多いのですが、
僕の経験上は
後ほど紹介するサプリメントだけで
かなりの割合で改善を実感しています。

もちろん、
ちゃんとしたものを選ぶこと(重要❗)
お腹に合う合わない、
効果が出るまで1ヶ月程度かかる、
かなり進行していると効果が出にくいことには
注意が必要ですが。

おすすめの認知症対策サプリ


高齢で療法食を食べている子はフードの変更はむずかしいので
サプリをオススメすることが多いですね。

VetPlus AKTIVAIT(アクティベート)

DHAやEPAなど7種の抗酸化成分が配合。
学術的にも犬の認知症に対する効果が示されています。
個人的に使うことが多いサプリです。

ただ、動物病院でないと手に入れるのは難しいかも。


http://www.world-equips.com/

メイベットDC(明治製菓ファーマ)
 同じくDHAやEPAを配合した認知症対策のサプリです。
 比較的に手に入りやすいと思います。

https://www.meiji-seika-pharma.co.jp/animalhealth/ca/owner/supplements/MEVDCI.html

おすすめの認知症対策フード

ヒルズ サイエンス・ダイエット〈プロ〉 ドッグフード 健康ガード アクティブシニア シリーズ

とくに持病がなく食事の制限がない子や、
これから認知症が心配な7歳以上のシニア犬は、
効果が示された認知症対策のフードがおすすめです。

同社の製品で最高レベルの抗酸化成分、必須脂肪酸が配合。


https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88-%E5%B0%8F%E5%9E%8B%E7%8A%AC%E7%94%A8-%EF%BC%BB%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%82%B7%E3%83%8B%E3%82%A2%EF%BC%BD-1-5kg/dp/B079ZP2BMR/ref=pd_lpo_1?pd_rd_i=B079ZP2BMR&psc=1

PURINA ニューロケア


動物病院でしか取り扱っていない商品ですが、
犬の認知症やてんかんという脳の病気に効果があります。
ちょっとお高いのがネックですが。



②環境への配慮

かんたんにいうと
老犬にやさしく、暮らしやすい
環境、家にしましょう

ということです。

なぜなら、
老犬になると足腰が弱り
トイレに行きたいけど移動がつらいなど、
日常生活でのストレスが増えます。
その結果、脳がダメージを受け
認知症がより進行してしまうからです。


たとえば、
フローリングにはすべり止め
トイレまでの道に障害物をおかない
段差をなくす

などです。


ぐるぐる回る場合には
幼児用のビニールプール
クッション性の有る円形のサークルも
オススメです。

というのは、
この中であれば
どれだけ動いても安全だからです。

ぐるぐる動いている間に
部屋の隅や、家具に挟まり
暴れてパニックになり、
ストレスが増したり
ケガをしたり
が意外に多いのです。


※ストレスを与えない環境も大事
環境が急激に変わると
脳が変化に適応できずストレスを受けてしまうため
引っ越しや模様替えをすることは
高齢犬ではススメられません。


そうそう、関節が痛くて
トイレにいくのがおっくうな子も多いので
まめに連れて行ってあげましょう。
我慢しているとストレスになりますから。

③脳トレ(行動修正)

犬も脳トレは大事なんです。

頭と体に適度な刺激を与えることが
認知症対策に有効です。

適度な散歩
適度な遊び
適度なトレーニング

です。

好きなこと喜ぶことを
を毎日コツコツ続けましょう。


もちろん、
「適度な」刺激が重要なので
ストレスになってしまうと
逆効果になるのでご注意を。

ストレスは認知症の悪化要因になるので
このときに叱らないことが重要ですね。

ちなみに脳トレ用のおもちゃもオススメです。
コングという昔からあるものですが、
留守の間にもひとりでに脳トレをしてくれます。

④おくすり

不安感を取るお薬、鎮静薬、漢方などがあります。

さきほどの3つの治療がうまく行かない場合に
処方を考えます。

なぜなら、
過度に進行していない認知症の多くの場合で
栄養療法、環境への配慮、脳トレで
改善が見られるためです。

また、
おくすりは今起きている困った症状(夜鳴き、攻撃性など)
を一時的におさえるだけの事が多く、
使い方によっては逆に悪化の危険性にも注意です。

お薬を使う場合、
獣医さんとよく相談しながらにしましょう。

犬の認知症対策で重要なこと

犬の認知症で重要なことをまとめますね。

  • 犬の認知症の発生率が高いと知っておくこと
  • 根本的に治すことはできないが、有効な対策はある
  • しかってはダメ、ストレスは認知症の悪化の原因
  • 早期発見、早期治療、予防的な対策(フードやサプリ、環境への配慮、脳トレ)が大事


7歳以上のシニア犬さんは、
1つでも認知症対策をはじめることをお勧めします。

どんな病気も
早期発見、早期治療、予防が大事ですからね。

こわい病気が原因で犬がぐるぐる回るときの見分け方、対策

犬がぐるぐる回るとき、
怖い病気が原因のこともあります。

その原因には大きく分けて2種類があり
①脳の病気、
②前庭疾患という病気

です。

①脳の病気

脳の病気になると、
体が思うように動かせなくなり、
円を描くようにぐるぐる回る、
旋回運動をするようになることがあります。

脳の病気の原因

高齢の犬では、
脳腫瘍の発生率が
比較的高いです。

髄膜腫、神経膠腫や
体の他の部位のがんからの
転移性脳腫瘍も多いです。

また、小型犬では
脳炎の発生が多く見られます。

その他には
水頭症、
肝性脳症
尿毒性脳症
脳梗塞など
こわい原因ばかりです。

脳の病気の見分け方

脳腫瘍であれば、
進行してくると、

元気や食欲の低下、
けいれん発作、
目が見えなくなる、
足がもつれるようになる(ナックリングなど)

などの症状が見られる事が多いですが、
初期には認知症との判断が難しいことも多いので
注意が必要です。

脳炎の場合には、
認知症の発症年齢よりは
若いことが多いので
手がかりになります。

確定診断のためには
MRIなどの高度な検査が必要なことも多いのですが
ぐるぐる回る場合には
まずは動物病院に相談しましょう。

脳の病気の治療方法

脳腫瘍の場合には、
一般の病院ではできることは少ないです。

一部の高度な医療施設でのみ、
脳の手術や治療に対応しています。


脳炎であれば
お薬による治療がメインになりますが
その子その子によって
治療への反応が大きくわかれ、
長生きできる子もいれば
数日から1ヶ月以内で亡くなってしまうこともある怖い病気です。

ただ原則としては、
発見が遅れると
助けられる確率が落ちると考えられるので
早期発見、早期治療は大事です。

ぐるぐる回るならまずは動物病院へ。

②前庭疾患

前庭疾患という病気になると
ぐるぐる回るようになることが多いです。

なぜなら、前庭器官という部分は
脳の平衡感覚や運動機能に深く関係があり、
ここに異常をきたし、
体のバランスや正常な運動が
できなくなるからです。

高齢犬では
急に発生する
特発性前庭疾患が
多い印象です。

前庭疾患の原因

前提疾患の原因には、
特発性
中耳炎
甲状腺機能低下症
などがあります。

高齢の場合には、
特発性が多いです。
(特発性とは原因不明のこと)
なぜ起きるかはまだ詳しくわかっていないのが現状です。

また、
多い原因として、中耳炎が上げられます。
実は、犬の中耳炎はかなり多いことが
最近わかってきており
特発性と診断されているが
中耳炎というケースもありえます。

ただし、診断にはMRIなど麻酔下での検査が必要なので
一筋縄では行かないですが。

甲状腺機能低下症の割合は
比較的少ないと考えられていますが
血液検査で測定したほうが良いでしょう。


前庭疾患の見分け方

わかりやすい特徴が多く見られます。

  • 円を描くようにぐるぐる回る
  • 頭を片側にかたむける(斜頸)
  • 目が不自然に動く(眼振)
  • 吐く
  • 急になる

複数あてはまる場合には
前庭疾患の可能性が高いと判断されます。

前庭疾患の治療法

まず、特発性に関して
特別な治療をしなくても
通常は、
数日から1週間前後で徐々に良くなります。

原因は不明ですが
時間とともにほとんど治る病気です。

ただし、
発症直後は
ごはんやお水も飲めないことが多いので
点滴などの治療は必要です。

中耳炎の可能性があれば
抗菌薬の使用を

甲状腺機能低下症であれば
そのお薬の使用を

考えていきます。

しっぽを追ってぐるぐる回るときの見分け方、対策

ぐるぐる回る行動として
認知症や脳の病気のときと似ているのが
しっぽを追ってぐるぐる回る場合です。

しっぽを追っているかどうかを
見分けることは
病気やその原因を探っていく上でとても重要です。

しっぽを追っているかどうかの見分け方

よく観察することです。
当たり前過ぎますが、
よく見ていただければ、わかると思います。

もし迷うようなら、
スマホで動画を撮っていただき
獣医さんに見せると良いでしょう。

もう一つポイントとして
ぐるぐる回る半径が短いです。
ちなみに、
認知症や脳の病気の時がもっとも回る半径が長く
前庭疾患はそれより短く
しっぽを追う場合はさらに短いですね。

しっぽを追っている原因

  • 気を引くため、アピール
    子犬や遊び好きな子に見られることが多いです。
  • ストレス
    しっぽを追う行動のほか、
    手足をなめ続ける、
    ウロウロ歩き回るなどがあり、
    ひどくなる場合では
    積極的な治療も必要になります。
  • お尻の病気
    肛門腺の炎症やたまっているケース
    で見られることがあります。
    おしりにガンなどの腫瘍ができていて
    気にするということも。
  • 神経の病気
    腰のヘルニアや馬尾症候群という病気で
    腰〜おしりに違和感や痛みがあるため
    追いかけることがあります。
  • いたみ
    その他の痛みが出る病気(皮膚炎も)でも
    イライラからしっぽを追ってしまうこともあります。

実は、
しっぽを追っている行動であっても
治療が必要な病気が原因のこともあるので
続く場合、以前より頻度が多くなってきた場合には
獣医さんに相談をお願いします。

犬がぐるぐる回る時にいつ動物病院に行くべきか

ここまでお読みの真面目なあなたは
もうお気づきでしょう。

それは、
ぐるぐる回り始めたのを
はじめて見つけたときです。

認知症であっても
脳の病気や前庭疾患であっても
病気が原因のしっぽを追う行動であっても

早期発見、早期治療のほうが
治療の効率が高いからです。

とくに、認知症であれば
早期からの対策がかなり有効ですし、
進行してからだと効果が出にくいことが多いんです。

早めの相談は重要。
そのときに、スマホでの動画も。

家でどのようにぐるぐる回っているかを
撮影することで
獣医さんの診断の助けになるからです。

まとめ

  • 老犬がぐるぐる回る原因は3つ 認知症、脳の病気や前庭疾患、しっぽを追う行動
  • 犬の認知症はとても多く、早期発見、早期治療、予防がめっちゃ大事
  • 脳の病気が原因の場合には怖い病気が多い
  • 前庭疾患には特発性が多く、その場合にはほとんどが回復する
  • しっぽを追う行動の場合にも、病気が原因のこともあり注意が必要

犬の平均寿命がどんどん伸びることで
認知症の発生率もこれから伸びてしまうことは
間違いないです。

愛犬が今何歳であっても
今日からでも対策をすることをおすすめします。

以上、
しあわせな愛犬との生活に少しでも役立てば幸いです。